正しい生活習慣を身に付けて健康寿命をのばそう
私たちは、常に元気で介護を受けないで自立した生活を送りたいと願っています。2013年の厚生労働省の調査結果では、平均寿命と健康寿命(介護を受けたり寝たきりになったりしないで健康的に日常生活を送れる期間)とでは、男性で約9年、女性で約12年の差があります。
ということは、男性が約9年、女性で約12年自立できずに介護を受けながら生活をしている状態になっているということです。健康寿命を平均寿命に近づけるためには、正しい生活習慣を身に付けて「生活習慣病」にならないことが大切です。
「生活習慣病」とは、不規則な生活の積み重ねによって引き起こされる病気。これは個人が日常生活の中で、バランスのとれた食生活、適度な運動、禁煙などを実施することで予防できるものです。また、2014年の厚生労働省の調査結果では70歳以上の男性・女性共に24.7%が肥満と判定されています。これは生活習慣の乱れが原因と考えられます。
生活習慣病と呼ばれるものには、糖尿病・高血圧症・動脈硬化症・脂質異常症などがあげられます。これらの病気を予防したり、病状を改善したりするために、正しい生活習慣を身に付けてください。
後藤 恭子氏
ごとうきょうこ
管理栄養士 THP産業栄養指導者 ヘルスケアオンライン株式会社取締役
タニタ社員食堂の礎を築いた初代管理栄養士。企業、病院、銀行などで栄養管理、栄養指導を行っており、指導歴約40年、指導を受けた人は5,000人を越える。70歳代になった現在も健康そのもので医師知らず。「その人に合った健康的な生活習慣を伝えること」がミッションで、ダイエットを越えた「食べ方」や、それを支える「考え方」を圧倒的な経験を踏まえて実行しやすい形で伝える。